注文住宅の実態について

今まで賃貸に住んでいた人が注文住宅を買おう(建てよう)とする場合、その実態について知っておくことも大事です。注文は建売住宅と比べると人気のある一戸建ての形態です。その理由は、自分たち夫婦で設計に携わることができ、土地を購入してその土地の中で自由に設計することが可能だからです(法律的な制限はあります)。一生に何度も住宅を建てる人はいませんから、せっかく一戸建て住宅に住むのだったら自分たちが設計したこだわりの住宅に住みたいという思いがある人が多いからからもしれません。

ただ、現実的には希望したとしても実際に建てられる人は少ないのです。ある調査によれば、一戸建て住宅に住みたいという人のうち、注文住宅がいいという人は全体の3分に2に及んだにも関わらず、実際にこの国で建てられている一戸建て住宅のうち、注文住宅はおよそ3分の1しかありません。残りの3分の2は建売住宅です。このように注文住宅が少ない理由には金銭的な問題が一番多いのです。

建売住宅に比べると費用が高く、大体建売住宅の2割から3割ぐらいのお金を用意しなければなりません。無理して建築すると、のちのち住宅ローンが払えなくなる確率は高くなります。実際に中古住宅の市場を見ると注文住宅が売りに出されている可能性が高いのです。また、自由設計と言っても明確なプランがある人も少ないのです。

よくある例ですが、こだわりの住宅を建てようとした結果、出来上がったものは大して建売住宅と変わらなかったということもあるくらいです。

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